青春18きっぷで静岡県を快適に移動しよう!

青春18きっぷで移動する際に難所と呼ばれる静岡県内。東海道本線(熱海〜静岡〜浜松)は普通列車ばかり、車両はロングシートがほとんどです。そこで、青春18きっぷ静岡県内を快適に移動する方法を紹介します。

0.静岡県内が難所の理由

熱海〜静岡〜浜松〜豊橋普通列車は短距離の利用を重視したサービスが提供されています。そのため、長距離の移動となる青春18きっぷは利用しにくくなっています。

ほとんどがロングシート

ほとんどの普通列車には、進行方向と平行に座るロングシートの車両が使われています。ロングシートは空いているときには開放感があり、足も伸ばせて快適な面もあります。しかし、加減速のときに左右に体が左右に揺れるなど、長時間乗車には向いていません。18きっぷ利用者から、ロングシートは転換クロスシートに比べ敬遠される傾向にあります。

快速列車がない

ほぼ全てが普通列車です。普通列車は加減速が多く、乗客の乗り降りの頻度も多いので長時間乗車には向いていません。一方、速度は各駅停車でも駅間距離が長いために、遅くはないようです。

区間 距離 中間駅 平均駅間距離 平均所要時間 平均速度
熱海〜静岡 75.6キロ 16駅 4.4キロ 75分 60km/h
静岡〜浜松 76.9キロ 15駅 5.1キロ 72分 64km/h
浜松〜豊橋 36.5キロ 7駅 5.2キロ 34分 64km/h
乗り換えが多い

熱海〜豊橋間で2〜3回の乗り換えが必要になります。

トイレのない列車も

トイレのない列車もあります。どうしてもというときには、駅のトイレを利用して一本あとの列車に乗ることになります。
列車にどの車両が使われるか運用を調査しているサイトであらかじめ調べておきましょう。

熱海〜浜松の運用-東海道線静岡地区運用情報
浜松〜豊橋の運用-JR東海 新ダイヤと編成表

1.ムーンライトながら

東京〜大垣間の臨時夜行快速「ムーンライトながら」で移動する方法があります。特急車両のリクライニングシートで快適に移動できます。

ムーンライトながらガイド

注意点
  • 全車指定席なので指定席券(510円)が必要です
  • 下りは小田原駅、上りは豊橋駅で日付が変わるので、18きっぷを2日分利用するか、日付変更駅までの乗車券が必要です。
  • 18きっぷシーズンでも運転されない日があります
  • 車内は減灯されず、深夜の途中停車があります。慣れない場合は眠れないことも。
  • 関西方面との移動の場合、大垣駅で乗り換えや大垣〜米原間の列車が混雑します。

2.例外列車に乗る

普通列車ロングシートが基本の静岡県内ですが、例外列車もあります。

321M&338M 特急型車両の普通列車

首都圏からの利用で快適なのは、東京〜静岡間の特急用車両(373系)を利用した普通列車です。早朝下りの321M(東京5:20→8:45静岡)と夜上りの338M(静岡19:30→22:42東京)があります。特急型車両の373系は、リクライニングシートでフットレストもあり、快適に移動できます。ふだんは特急「ワイドビューふじかわ」などに使用されています。

373系の車内-座席探訪

ホームライナー

特急型車両(373系371系)を使用したホームライナーは停車駅も少なく快適です。利用には乗車整理券(310円)が必要です。

ホームライナー 区間・時刻 備考
静岡1号 沼津7:00→7:40静岡
(土休日運休)
品川・横浜発の初電から接続。
静岡からの接続列車はラッシュ時間帯であまり良くない
浜松1号 静岡19:13→20:11浜松
(毎日運転)
浜松で一本前の豊橋行に乗れる
浜松3号 静岡20:13→21:11浜松
(土休日運休)
浜松で一本前の豊橋行に乗れる
浜松5号 沼津20:00→21:37浜松
(土休日運休)
時短効果大。371系
名古屋への終電
静岡35号 三島20:00→20:38静岡
(土休日運転)
名古屋への終電
371系
浜松7号 静岡21:13→22:12浜松
(土休日運休)
 


ホームライナー 区間・時刻 備考
沼津2号 静岡7:00→7:40沼津
(毎日運転)
首都圏へのお出かけに便利
371系
静岡2号 浜松6:34→7:34静岡
(土休日運休)
あまり接続が良くない
静岡4号 浜松7:05→8:04静岡
(土休日運休)
 
静岡34号 浜松7:05→8:04静岡
(土休日運転)
 
静岡36号 浜松8:29→9:30静岡
(土休日運転)
先の接続が良くない
静岡6号 浜松19:13→20:11静岡
(土休日運休)
先の接続が良くない
沼津4号 静岡21:36→22:14沼津
(土休日運休)
沼津から先は接続なし
静岡8号 浜松22:01→22:59静岡
(土休日運休)
接続が良くない

373系の車内-座席探訪
371系の車内-座席探訪

3.途中下車を楽しむ

同じ列車に長時間乗車するのは疲れます。そこで途中下車をして休憩していくのもオススメです。静岡県内は10〜20分おきに列車が来るので、乗り過ごしても長く待たされることはありません。

4.新幹線でワープ

新幹線で料金が安い区間を利用して移動時間を短縮する方法もあります。新幹線の利用には特急料金と運賃が必要です。

  • 三島〜静岡 運賃950円 自由席特急料金950円 計1,900円
  • 静岡〜浜松 運賃1,280円 自由席特急料金950円 計2,130円

5.ツアーバスや高速バスを利用

はじめから青春18きっぷを利用しない手もあります。安価な乗り換えなしのツアーバスや高速バスを利用することで18きっぷよりも快適に移動できます。
運賃はバスや時期によりますが、東京〜名古屋2,500円、東京〜大阪4,000円というものもあります。


青春18きっぷの魅力は、安く移動できるだけでなく、自由度の高さにもあります。それぞれのスタイルにあった利用で、楽しく快適に移動しましょう。