大動脈は再び東海道(桑名経由)へ

2008年2月に新名神高速道路(亀山〜草津)が開通した。名古屋方面と京都・大阪方面の最短ルートは従来の名神から伊勢湾岸道・東名阪・新名神経由へと変わった。

昔の街道をみると、東西の移動は桑名を通る東海道が主流であった。明治の鉄道開業で東海道本線が中仙道(関ヶ原)を通ることとなり、東西の移動は関ヶ原経由が主流となった。

その流れは戦後になっても変わらず、1964年開業の東海道新幹線やその後の名神高速道路は関ヶ原経由となった。桑名経由も国道23号線や名阪国道などが整備されたが、関ヶ原経由に比べると東西の広域移動は少なかった。

こうして、関ヶ原経由が主流の時代が続いていたが、東名阪・伊勢湾岸道そして新名神の開通により、関東・東海と西日本との道路交通は桑名経由が主流となった。

2045年開業予定のリニア中央新幹線関ヶ原は通らず、名古屋から三重県を通って大阪に至るルートになっている。21世紀になり、再び東海道経由が主流になっていくのは、なんともおもしろい。